コツコツのコツ
2024/10/25
あなたは「行動力」ありますか?
感性や感覚で生きる人生が称賛される昨今、自由で大胆こそが「行動力」のように感じて、コツコツ人間では地味でつまらないと思いがちですが、実はそうでもない。感性が豊かな人を華やかでうらやましいと思う前に、自分の感覚というものを確認してみましょう。変化を起こすには、地味な感覚こそ実は大事なんです。
目次
内側から欲する感覚を感じる
今までの自分と何か変化をつけたくて、「やってみよう!」と思うこと、ありますよね。ダイエットにせよ、筋トレにせよ、悪い習慣から抜け出したいとか、今までやれてなかった勉強。ふと興味を持った、新しい趣味。こんなことが身についていたらどんなに楽しいだろう…でもそれって、いつから実行しますか?本当にやりたいことって、実は思いついたらすぐ何かしらの行動が始まります。
考え続けることの難しさ
流行のモノは良いと思っても、「皆が良いと言っているから」が根拠だと、本当の感動には結び付きにくく、長続きしない。「人から見てかっこいい」はなお自分の価値には遠く、重い腰は上がらない。自分が感じている世界は自分の価値観で決まっているので、本当に「やりたい」と思ってないことは遠い未来を描きすぎて「初めの1歩」がなかなか出ない。本当にやりたいことに対して人は「やったらどうなるか」ではなく、「どうやったらできるか」の方が先に浮かびます。スイッチは勝手に入ることになります。
ハードルは低めに設定が吉
感覚で「これは!」と思っても、考え続けるのは案外難しいもの。物理的な邪魔が入ったり、人に話して「無理じゃない?」なんて言われようものなら「無理かな?」なんて納得したり。不足感から感じる何かを足さないと、これから困る…ではなく、今困って無いけどやったら楽しいを足す感覚。とはいえ、すぐに楽しいと思えることばかりじゃないからそんな時の初めの1歩は極力小さな1歩で良い。分厚い本をいきなりサクサク読もうとして断念してないで、初めの初めは1日3ページからでも。
感動が無ければ、身体は動かせない
忘れがちな事実ですが、本来、人は変化を嫌います。運動をして心拍数や脈拍が変化しても元に戻ろうとするように、人には元々の状態を維持しようとする機能が備わっています。だからそんな自分もだましだまし行動しなければ、大きな変化は見込めません。そこで肝心なのが「感動」。出来ないと思っていたことが出来る、知らない世界のことが分かる。新たな視点の獲得が「感動」を味わわせてくれます。小さな行動から純粋に自分が行動することで得られた感動。それが原動力となり次への行動(継続)につながります。
コンフォートゾーンから出るのではなく広げるイメージ
変化を嫌う心理を理解し、感動があれば行動は続けられる。それが分かれば、「元に戻ろう」とする自分の「元」のエリアをじわじわ広げるのが事を成すために必要な努力です。それさえ分かれば、コツコツの意味自体が変わります。やろうとすること、成そうとすること、どこが自分にとってコンフォートゾーンの「境界線」になるだろう。一つひとつの行動は無理をしていない。でもそんなことをコツコツ考えているうちに、振り返るだけの時を過ごせているはずです。